かさがたやまんのフォトダイアリー

丹波の山里から北播磨、兵庫丹波・京丹波の社寺風景を中心にお届けしています。

絶対ジュースを買いに行くぞ!!!

皆さん、こんばんは。。。
 
最近また、心臓が停まった時の思い出を書いていますが、今夜は退院してからの話を書いてみたいと思います。
 
集中治療室での1ヶ月や、2ヶ月近い一般病棟での生活でも大変な事はあったんですけどね。
 
それでも、病院の中ではそれなりに気持ち良く過ごせていました。
 
でも、退院してからの方が大変でしたよ。
 
皆さん、入院中は元気になったから退院してもバリバリ動けると思うでしょ。
 
なんのなんの、家に帰ったら驚くくらいに弱っているものです。
 
私の場合もそれの典型だったんですよ。
 
なにせ、退院したのが3月の終わりやったんで家に帰ったら寒くて寒くて。
 
心臓が停まる前には暑がりやったのが嘘のようでした。
 
なにせ、入院中には最高20キロ以上痩せたと思います。
 
77キロくらいやったのが、最高55キロくらいまで痩せてしまいましたからね。体力なんてどこかへ消えてしまいました。。。
 
そして、退院したら絶対叶えたい夢が炭酸のジュースを買いに行く事だったんですよ。
 
入院していた病院にもジュースは売っているんですが、入院していた階には販売機が無かったんですね。
 
勿論、腎臓も停止していた加減で1日500CCの水分制限がある内はジュースどころでは無かったですが、後半になって少し緩和されましたからね。
 
でも、24時間ポータブル心電図計を付けていたのでエレベーターに乗って買いに行けなかったんですよ。電波が届かないと警報が鳴って看護士さんが飛んできますからね。
 
なにせ、いちいち装置を外してもらうのも気の毒ですし、本当に下にジュースを買いに降りた時に倒れたら大変ですからね。
 
で、退院したら自分で買いに行けると思っていたのが大誤算でした。
 
なんと、家に帰ったら外を歩く力さえなかったんですね。。。
 
ほんと、5メートル歩くのがやっとなんですよ。
 
そして、入院中には無かった吐き気がずっとしています。心臓が悪いと咳が出たり吐き気がしたりするんですね。
 
それに、自宅前が微妙に坂になっているので、その本当に僅かな勾配も急坂に感じるくらい心臓が弱り切っていたんですね。
 
そら、4時間も停止していた心臓です。生きてるだけでも奇跡ですからね。
 
でも、それでも200メートルくらい離れた100円のチェリオ自動販売機までなんとか行けないか思い悩んで行く決心が付くまで大分時間がかかりましたよ。
 
そして、何日か悩んだ夜中に販売機まで行ってみたんですね。
 
ほんと、10歩ぐらい歩いたら休みを繰り返し、やっと自動販売機にたどり着けたときは本当に嬉しかったですよ。
 
なぜ、夜中なんって思うでしょ。
 
夜中に苦しくて寝てなんかいられないんですよ。
 
咳は出るし、吐き気はするし、寒いし、それを我慢して横になってても苦しいだけですからね。
 
それなら、ジュースを買いに行く事にチャレンジしている方が成功した時の喜びも大きいですからね。
 
で、遥か彼方の自動販売機まで買いに行く事にしたわけです。でも、100円を持っていく力しかないのに大誤算だったのが、買ったジュースを持つ力が無かったんですよ。。。
 
歩くのに使うパワーの分だけしか心臓の力が無いので、持つのに耐える心臓の力が無かったんですね。
 
ですから、無理やりポケットに入れてゆっくりゆっくりゆっくり死ぬほどゆっくりのペースで相当な時間をかけて帰ってきましたよ。
 
なにせ、10歩歩くたびに休むと言っても、その10歩自体が普通の人にしたら3歩ぐらいで歩く距離ですからね。
 
本当に、人生チャレンジの連続ですね。。。
 
今では懐かしい思い出になってしまいましたが、今でもそのスケールが変わっただけで何かにチャレンジしてるのには変わりないと思います。
 
皆さん、本当に程度の差こそあれ病気になったら不自由がありますからね。
 
できたら、健康な身体で別な有意義な事にチャレンジする方が幸せですからね。
 
健康を大切に生きるのが一番やと思いますよ。。。
 
 
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